名古屋不動産 徒歩表記を鵜呑みにするな!落とし穴が存在する!
名古屋市で不動産を購入する場合や賃貸(正確には賃借)する場合に必ず物件情報に記載のある、〇〇駅(又はバス停)徒歩〇分の表記。
不思議に感じたことありませんか?なんで統一出来るの?
Contents
不動産の徒歩表記の方法
不動産の駅からの徒歩分数はどうやって計算する?
物件情報には必ず記載が有る最寄り駅(又はバス停)からの徒歩分数表記
当然老若男女や各個人個人で歩く速度や歩幅も違います。
普段は当然自分のペースで歩きますよね。
通勤時は1分80mよりも早い速度
特に朝の通勤時間帯なんかは我先にと駅まで、まるで競歩をしているように早歩きで歩いたりします。
たまにあの人を抜くぞ!なんて知らない人を目標にしたりなんかします。
余談ですが、駅の改札を抜ける時も目に見えない火花が散っていることありませんか?
先に改札を抜けるぞ!とか両方から改札に入れるタイプの改札ですと、先に改札を抜けてやるなんて目に見えないバトルがあると思います。
そんなこんなで歩く速度は個人差が有るのに駅やバス停からの距離を統一出来るのかますます疑問に思いませんか。
不動産徒歩分数表記の業界内ルールが存在する!
弊社の最寄り駅は名古屋駅になります。
そして、名古屋駅まで徒歩3分の場所に位置しています。名古屋駅は、合計で9つの路線が乗り入れている総合駅になります。
非常に便利で名古屋市内はもとより愛知県・三重県そして岐阜県まですぐに行けますし、東海道新幹線があるので、東京や大阪も気軽に行けます。
将来はリニアモーターカー(リニア中央新幹線)の駅が弊社のすぐ裏側に出来る予定ですので、本当に便利なんです。まさにハブ空港ならぬ【ハブ駅】と思います。
女性がハイヒールを履いて歩く速度
業界のルールとして、1分を80mとして計算する(考える)と言ったルールがあります。
この速度は【女性がハイヒールを履いて歩く速度】となっています。
ですから早くもなく表記には信ぴょう性はあると思います。
そうなると物件から駅までの距離が240m以内(80m×3分=240m)であれば3分表記。
241mであれば。。。涙を飲んで4分表記に。。。たった1mで1分違うんです。
1mで1分の違いは大きく、戸建てであれば駅から徒歩20分以内・新築マンションの場合は駅から徒歩10分以内が1つの目安になります。
特にマンションは駅からの徒歩分数が重要です。
実際にあったマンションの徒歩表記
実際にこんなことがありました。
旧財閥系の分譲マンションが建設する場所ですが駅から10分を超えるか超えないか微妙な場所でした。
私もエリア担当だったので、場所を聞いたときに正直あそこは10分を超えるんじゃないかなと思っている場所でした。
その話は担当者の知り合いから聞いたのですが、めっちゃくちゃ再計算して、何とか駅から徒歩10分にしたいとやっきになっていたとの事でしたが、結果は駅から徒歩11分になりました。
しかし、旧財閥系の名も売れている分譲マンションシリーズでしたから見事完売になりましたが、これが旧財閥系でなかったら売れ行きはどうなっていたか・駅から徒歩10分以内になっていたら、その価格で販売されていたのかどうか等いろいろ考えてしまいました。
駅からの徒歩分数は重要
それほど駅からの徒歩分数は販売時に重要なんです。
戸建てでも駅から徒歩20分以内の物件と駅から徒歩30分の物件で比較すると、駅から徒歩30分の物件は、徒歩は無理だなとの判断になると思います。
このように駅からの徒歩分数により購入する際の判断に大きく影響することになります。
駅からの距離は何度も測りなおす
通常の不動産業者の担当営業マンは、何度も何度も駅から違うルートを使って距離を計測しなおします。
広い道路であれば道路の真ん中を測る(通る)わけにもいきませんので、どっちの端から測った(通った)方が早いか・現地を何度も調査するなんて涙ぐましい努力をしています。
しかし、中古の売買では、基本的に分譲マンションは分譲時のパンフレット記載の駅からの徒歩分数を記載します。
戸建てや土地に関しては、営業マンが駅からの距離を何度も測り直しますが、この作業をあまり熱心にしない営業もいますので、ご注意ください。
駅から物件までの距離はどこからどこまで?
何気なく駅から物件まで1分80mで計算をするので、距離÷80で端数は涙を飲んで切り上げ!とは分かったと思うのですが、実際は駅のどの部分からを言うのか・物件のどの部分からを言うのかによります。
駅のホームからの距離?改札からの距離?物件は玄関からの距離?マンションのオートロックの自動ドアからの距離?管理員室からの距離?エントランスへの出入り口からの距離?駐車場からの距離?等、分からないことばかり。。。
一般的には駅については駅の一番近い出入り口から計測します。そして物件側は戸建てであれば敷地の駅まで一番近い距離まで・マンションはエントランスの入り口に一番近い敷地が一般的です。
これを考えると、通勤・通学するためにドアto駅のホームで考えると、とてもではありませんが徒歩分数表記では行くことができないことはお分かりいただけると思います。
電車に乗車するためには、玄関を出てからホームや電車のドアまで行かなければいけません。
ホームが高架式や地下式であれば地上からホームまで行くまでにエレベーターやエスカレーターで移動しなければいけませんが、その移動の所要時間は一切加味されていません。
まだある!駅からの徒歩分数に隠された落とし穴!
速度は【女性がハイヒールを履いて歩く速度】で距離は駅の出入り口から物件の敷地までと分かりました。
しかし!この表記を鵜呑みにしてはいけません。まだまだ落とし穴が多数ございます!
その落とし穴とは駅の出入り口 から物件までの【信号】【登坂】【踏切】【階段】です。
そのため、距離測定する際には信号無視ですし、階段も無視です。
踏切も左右確認や一旦停止なんてしません笑。
知らずに開かずの踏切なんてあった日には。。。遅刻ですね笑。
そしてこれらが何個あるかを実際に把握しておく必要があります。
優先道路に面した信号機は信号が変わるまで時間が長いし、変わっても直ぐに信号が変わります。
最後に営業マンに実際は何分かかるのか聞いても明確な答えはないので、不動産選びは実際に歩いてみる事が一番いいと思います。
まとめ
不動産の駅からの距離に関しては昔から決まっていて、変わらないのですが、分譲地等だと個別の敷地からの距離表記に変わったことが記憶に新しいです。
この様に徒歩表記をうのみにして不動産を購入してしまうと朝のゆとりが無くなってしまいます。
自らの足で歩いてみる事をお勧めいたします。
最後に、購入には様々なことを考えて購入することをお勧めします。
駅からの徒歩分数もそうですが、ずっと同じ所に住むとは限りません。
そうなった場合「売却」を考えると思いますが、「高く」「早く」売れるには理由があります。
「購入する時は売却のことも考えて売ろう」の記事もご覧ください。