名古屋市の空き家を相続したら必見!売却の流れと税金対策
相続は、人生の中で避けられない出来事の一つです。
特に、親や親族から名古屋市内の空き家を相続した場合、その後の対処に困ることも少なくありません。
空き家の管理や維持には手間がかかり、場合によっては大きな費用が発生することも。
また、相続した不動産を売却する場合、どのような流れで進めればいいのか、そして売却時の税金についても気になるポイントです。
この記事では、相続した名古屋市の空き家の売却に関する具体的な流れや、税金について詳しく解説します。
初めての名古屋市での空き家売却に不安を抱えている方や、必要な知識を整理したい方必見です。これを読めば、スムーズに売却手続きが進められるようになるでしょう。
Contents
空き家を相続してから売却する理由と選択肢
空き家を相続してからの処分を考える上で、まずはその売却理由を明確にしておくことが大切です。
空き家をそのままにしておくと、管理費用や固定資産税が発生し、老朽化が進むことで価値が減少してしまうなどのデメリットがあります。
空き家を売却する理由には以下のようなものがあります。
- 相続税の支払いや生活資金を確保するため
- 維持管理の手間を省きたい
- 相続した空き家まで距離があるため、手を出しづらい
- 老朽化が進んでいるため修繕費がかかる
- 特定空き家に認定されないため
これらの理由から、空き家の売却を選択する方が多いのですが、売却方法にも大きく分けて2つの選択肢があります。
1つは、専門の不動産会社に依頼する方法、もう1つは、自身で行う方法です。
不動産会社に依頼する際のメリットは、専門家による迅速な手続きが期待できることや、相場に対する適切なアドバイスを受けられる点です。
一方で、自分で売却する場合は、仲介手数料や手続きの手間を省くことができるため、経済的なメリットがあります。
どちらが自分に適しているのかを考えながら、次のステップに進むことが大切です。
空き家を相続した時の売却の流れ
名古屋市の空き家を売却する流れは、一般的に以下のステップで進められます。
相続登記の手続き
相続が発生したら、まずは遺言書の有無や法律に基づく遺産分割協議を行い、相続権を確認します。相続人が複数いる場合には、権利の割合を明確にする必要があります。
そして、相続登記を行う必要があります。これにより、名義が法的にあなたのものとなります。
相続登記は、2024年4月1日から義務化されました。
相続人や遺産分割の話し合いで不動産を取得した場合は、原則として取得したことを知った日から3年以内に法務局に相続登記を申請する必要があります。
正当な理由なく登記を怠った場合は、10万円以下の過料が科される可能性がありますのでご注意ください。
相続した空き家の査定
不動産会社に査定を依頼して、相続した空き家の現在の市場価値を把握します。
まず最初に、相続した空き家の評価額を把握しましょう。これには不動産鑑定士の評価や市場価格などを考慮する必要があります。さらに、相続税についても確認しておきましょう。詳細な評価額と税金額は、後の手続きに影響を与える重要な要素です。
次に不動産業者選定ですが、地元の業者は地域に精通しているため、スムーズな売却をサポートしてくれるでしょう。複数の業者に相談し、提案や査定額を比較検討することが大切です。
そして、空き家を相続した場合の価格の査定には「机上査定」と「訪問査定」がありますが、相続した不動産を有利に売却するのであれば、「訪問査定」をオススメします。
空き家を相続した場合の売却価格の設定
査定が済み、販売価格を設定したら、その後は不動産業者へ任せましょう!
依頼した不動産業者が積極的に購入希望者を募集します。
現在の主流はインターネットでの集客です!SUUMOやYahoo!不動産などの不動産ポータルサイトへ掲載して購入希望者を募集します。
インターネットに掲載することにより、全国、全世界からあなたの不動産見られることになります。
それでも、一定の期間内に購入希望者が現れなければ、価格の見直しを検討することも必要です。
特定空き家の認定のリスク
空き家を相続してから居住もせず、賃貸住宅として貸すこともせず、売却もせず放置しておくと、「特定空き家」に認定される可能性があります。
特定空き家とは?
この「特定空き家」とは、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法(以下「空き家特措法」)により、認定されることになり、空き家特措法では、次の4つの状態と認められる空き家を「特定空き家」と定義しています。
また、空き家対策特設サイト「空き家の問題とは? 法改正について」もご参照ください。
【特定空き家の認定基準】
- そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
空き家特措法では、規制の対象は建物だけではなく、門や塀、立木、看板なども含めているため「特定空家等」としていますが、本記事では「特定空き家」と表記します。
特定空き家の認定方法は?
空き家を特定空き家として認定するのは市町村になります。
各市町村は、空き家問題に対処するための「空家等対策計画」を立案する必要があります。
現在、全国の8割以上の市町村がこの計画を策定しており、計画には以下の主な内容が含まれています。
まず、空き家の実態を把握するための調査方法が定められています。
次に、空き家やその跡地を有効活用するための施策が盛り込まれています。
特定の空き家に対しては適切な措置が取られるよう計画されており、住民からの相談にも迅速に対応することが明記されています。
市町村は、計画に基づいて空き家を調査し、マッピングなどの手法を用いて実態を把握しています。
さらに、周辺地域からの情報や市町村自身の調査によって、特に問題のある空き家を特定し、特定空き家として認定しています。
空き家や特定空き家の調査の際、自治体の職員は立ち入り調査が可能であることも規定されています。
特定空き家に認定されると、固定資産税が6倍になる?
普段、不動産を所有していると、毎年固定資産税や都市計画税がかかります。
さらに市街化区域内にある土地には都市計画税もかかります。
ただし、住宅などの建物が建っている土地には特別な措置があります。
その土地が200㎡以下であれば、「小規模住宅用地」として固定資産税や都市計画税が軽減されています。
具体的には、固定資産税は6分の1、都市計画税は3分の1になります。
200㎡を超える部分についても、一般住宅用地として少し軽減されることがあります。
しかし、特定の空き家として指定され、勧告を受けると、次の年からこの特例措置が適用されず、土地は「非住宅用地」として評価されます。
その結果、固定資産税は約4倍、都市計画税も約2倍に跳ね上がってしまいます。
一般的に言われているような「固定資産税が6倍」ではありませんが、実際には、小規模住宅用地の評価額が適用されない場合でも、負担を調整する措置があり、固定資産税の課税基準は通常の70%(一部地域は65%)に軽減されています。
このため、固定資産税は6分の1から1(=6倍)に上がるのではなく、6分の1から10分の7(=約4倍)に上がるというわけです。
空き家を相続した場合に売却した時の税金はどうなる?
名古屋市で相続による不動産の売却を検討している方々にとって、税金は重要なポイントです。ここでは空き家を相続した時の売却に伴う税金について、解説します。
譲渡所得税
譲渡所得税とは、家を売却することで得た利益に対して課税される税金です。売却価格から取得原価を差し引いた金額が課税対象です。売却から5年以内なら特別控除を受けることができます。
譲渡所得税率は所有期間によって異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。
● 短期(5年以下所有):39.63%(所得税30.63% + 住民税9%)
● 長期(5年以上所有):20.315%(所得税15.315% + 住民税5%)
印紙税
売買契約書作成時にかかる税金で、契約金額に応じて決まります。記載された契約金額によって課税額が変動します。
2024年3月31日までは軽減税額が適用され、契約金額が1,000万円を超え5,000万円以下の場合は1万円、5,000万円を超え1億円以下の場合は3万円となります。売却を検討している場合は、この軽減税額が適用できる期間に売却することがオススメです。
仲介手数料に対する消費税
不動産会社へ依頼して、家を売却した際には、不動産会社へ仲介手数料を支払わなければなりません。この不動産会社への仲介手数料には消費税がかかってきます。売却した後の利益を計算する際には、しっかりと確認するようにしましょう。
相続税について知っておくべきこと
不動産を相続した際に重要なのが相続税です。相続税が課せられるのは、相続した資産の評価額が基準を超えた場合です。具体的には、基礎控除額を超えた分に対して課税されます。名古屋市における相続税について確認しておきましょう。
基礎控除額の計算
相続税の基礎控除は、「3000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)」で計算されます。この額を超える資産に対して相続税が発生します。
税率の段階
相続税は、相続した財産の評価額に応じた累進課税方式です。相続する金額が多いほど税率が高くなります。税率は10%から最大55%と幅広く設定されています。
名古屋市の不動産市況を理解する
名古屋市の不動産市況は、地域ごとに異なりますので、売却を考えるならば市場の動向を把握することが不可欠です。名古屋市は中部地方の中心都市としてさまざまな産業が集まり、活気のあるエリアです。
エリアの特徴
名古屋市には、名古屋駅周辺や中村区、名東区など多様なエリアがあります。それぞれのエリアによって価格帯や需要が異なるため、売却予定の不動産がどのエリアに位置しているかを考慮することが重要です。都市部では需要が高く、高値で取引される傾向があります。
市場の動向
最近の名古屋市では、都市開発が進み新しい住居や商業施設が増えています。これにより、将来的な価値の上昇が期待されるエリアもあります。特に、近年はリモートワークの普及により、周辺地域への需要も増加しています。
360°バーチャルツアーを活用するメリット
不動産市場は常に変動しているため、専門家の意見を聞くことが賢明です。信頼できる不動産業者に相談し、最新の市場情報を取得しましょう。
相続した不動産を早めに売却するために、室内360°すべてを見せる事が出来る360°バーチャルツアーを行っている不動産業者を選び、適切なタイミングでの売却が、より良い結果を得るための鍵となります。
空き家を相続して売却する際の注意点
個人所有の家の売却と異なり、空き家を相続して売却する際には注意しなければならない点があります。ここでは、相続した家を売却する際の注意点について、ご紹介します。
まず、相続した不動産を売却する際には、被相続人の遺言書があるかどうかを確認しましょう。必要に応じて、相続人同士で遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成することも重要です。遺産分割協議書には全相続人の署名捺印が必要なため、漏れがないかどうかはしっかりと確認しましょう。
また不動産を売却する前には、所有権変更のための登記手続きが必要です。相続した不動産の場合は、相続登記によって所有権が移転します。相続登記を行っていない不動産は相続人全員の共有財産となるため、他の相続人に相談なしに売却することができません。
最後に、相続した不動産を長期間放置することは避けるようにしましょう。手入れされていない空き家は劣化してしまい、家の価値がガクンと下がる可能性があります。家は、年々価値が下がっていくものですので、現時点の状態が一番価値があると考え、早めに売却を検討しましょう。
固定資産税や家の維持費などは、決して安くありません。相続した場合は、早く動き出し、不動産の価値が下がる前に売却するようにしましょう。
空き家を相続した時のよくある悩みとその対策
名古屋市で空き家を相続して売却する際、様々な悩みが出てくることがあります。ここでは、よくある悩みとその対策について考えてみましょう。
売却価格が相場より低いのではないかという不安
相場の適切な把握ができていないと、売却価格設定で悩むことがあります。この場合、相続した空き家の評価を専門家に依頼することが最も良い解決策です。業者からの複数の見積もりを比較し、より適正な価格を把握することができます。
相続人の意見がまとまらない
空き家を相続して複数の相続人がいる場合、売却に関する意見の食い違いが問題となります。この際は、相続人全体で話し合いの場を設け、意見をまとめることが重要です。また、第三者を交えた話し合いや対策も有効です。
土地や建物の価値が落ちるのではないかという不安
市場の変化や不動産価値の変動に対して、売却をためらうことがあります。この場合、なるべく早めに市場に出すことが賢明です。また、事前に不動産をリフォームしておくことで、価格の向上を図ることも可能です。これらの悩みは多くの方が抱えるものですが、専門家のサポートを得ることで、スムーズな売却が実現します。
成功する不動産売却のためのポイント
相続した不動産を名古屋市で成功裏に売却するためには、いくつかのポイントを押さえることが必要です。それでは、具体的なポイントをご紹介します。
市場調査を徹底する
購入希望者が知りたい情報は多く、売却を成功させるためには市場調査が不可欠です。周辺の不動産価格や需要動向を調べ、自身の物件がどの位置にあるのかを把握しましょう。
正確な書類を準備する
相続した不動産の売却に必要な書類を整えておくことで、買主への信頼感が生まれます。書類不備によって取引がうまく進まない事態を未然に防ぐためにも、準備は念入りに行いましょう。
見積もりの比較を行う
複数の不動産業者から見積もりを取得することで、適正価格を判断しやすくなります。また、手数料やサービス内容も比較し、自分に最も合った業者を選ぶことが大切です。
適切なタイミングで売却する
無理なタイミングで売却するよりも市場や経済状況を考慮してから決定する方が賢明です。必要に応じて市場の動向を見守り、適切なタイミングを見定めましょう。
空き家売却後の管理と活用方法
空き家を相続し、無事に売却が終了した後は、次のステップとして新たな資金をどのように管理するかが重要です。得られた資金をどう活用するかによって、今後の生活が大きく変わる可能性があります。資金の使い道として考えられる選択肢には以下があります。
- 貯蓄や投資への再投資
- 新たな不動産購入資金
- 教育資金や老後資金としての積立て
貯蓄や投資に回すことで、将来的に安定した資産を築くことが期待できます。また、新たな不動産を購入し、投資として活用することも一つの手です。さらに、子どもの教育資金や老後の生活を見据えた資産形成も考慮に入れるとよいでしょう。一方、売却後に出てきた資金をどうやって管理するかを意識しておくことで、無駄遣いや計画的な資金運用が可能になります。焦らずに、自分にとって最適な道を選ぶことが大切です。
まとめ|相続した名古屋市の空き家売却
いかがでしたか。この記事では、相続した空き家を売却する際の流れや税金について、また注意点についてご紹介しました。
相続した名古屋市の空き家の売却は、多くの方にとって初めての経験となるでしょう。
そのため、売却の流れや必要な書類、税金に関する知識を持っておくことが大切です。
空き家売却後の資金の活用方法売却を進める前に、自分自身のライフスタイルに最適な選択をすることが求められます。
名古屋市の空き家売却に関しての不安や疑問を解消し、自信を持って手続きに臨んでください。
相続した家を売却するには、相続登記を行い、相続人の中で話し合うことが大切です。また税金にも注意して、売却を進めていきましょう。
不安や悩みを解消し、成功した売却を実現させるために、姿勢を整え正しい情報を持って取り組んでください。
名古屋市での不動産売却が、あなたにとってスムーズに進むよう願っています。
また、不動産会社によっては、バーチャルツアー・バーチャルホームステージングを行ってくれる会社もあります。そのようなところに依頼するのも一つの方法です。
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